子供と一緒に歌うと、さてどんな風にいいことがあるのでしょう。

  1. 歌詞を歌うだけでなく、音名で歌うことによって音程が正確になる。
  2. 手遊び・リズム体操などを取り入れながら歌うとリズム感がよくなる。
  3. ソルフェージュやリトミックの要素が自然と取り入れられるので、歌っているうちに色んな学習が出来る。 

 グループレッスンでも個人レッスンでも歌を導入することで、演奏の基礎的な部分(読譜力・表現力・音楽理論)にとても効果があります。
 



(こんなテキストを参考に。。。)


ピアノレッスンでは技術の習得がメインになりがちです。
そこで、表現豊かで魅力的な演奏が出来るように、子供のうちから歌う事への抵抗感をなくし(恥ずかしく思う子もいるので)歌うことによるメリットをたくさん与えてあげたいですね。

 

一番最初に子どもと歌うのは「ドレミファソラシド」。
大型の紙鍵盤(厚紙で手作り)の上をド・レ・ミと順番に歌いながら上がっていきます。
そうすると、音の高低が体感できるようになります。
 

音階の次はリズム打ちをしながら簡単なメロディーを歌います。
子どもが知っている歌を使ったりしながら手拍子によるリズム打ち、足も加えて強弱をつけたりしていきます。

テンポを速くしたり遅くしたりして曲の表情の変化をためしたりもしましょう。

 

レッスンで使う曲も読譜の練習をかねてまずは初見唱をします。
可能な時は調性を変えて曲の変化を楽しんだりもしています。
はじめての曲を間違えずに歌えた時はみんなとても自慢げないい顔をしてくれますよ。
初見唱が得意になると初見奏も上達してくるようですね。

 

歌うことによって、フレーズを意識するようになり演奏する時も呼吸に気をつけて「歌うように」演奏できる子が増えたように思います。

実際に歌ってみると鍵盤の上で移動したのとは違う力の使い方があるのが分かるので、自分で「歌う」経験をしてきた子の方が学習している過程で表情などの表現力が豊かになっていきます。

また、ただ歌うだけでなく体を使うことによって、演奏する時に体でリズムをとり、音楽に乗って演奏することも容易になります。
 
農耕民族のリズム(田植えの時の泥から足を引き抜くリズム感)も色んなリズムを体感すことによって曲調に合わせたリズムをきざめるようになってくるのです。

と、こんな風に、子供と一緒に歌うとどんどん可能性が広がっていきます。
ぜひ楽しんで歌ってみてください。
子供の数だけ反応が違うので、びっくりしたり悩んだり思いがけない発見がたくさん見つかると思いますよ。



(音楽講師による音楽コラムシリーズ )


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