リトミックとは、フランスのジャン=ダルクローズにより創案された音楽教育の方法で、音と身体の運動をリズムによって結びつけたものです。
音楽教育の導入期に取り入れたり、リトミック教室などがありますので、幼児のものと思っている方も多いと思います。
もちろん幼少期の早い時期にリトミックを経験したお子さんはリズム感が良く音楽や運動に対して素晴らしい吸収力を持ちます。
音楽教育を受ける過程で、リトミックと位置づけなくてもリトミックを学習していることは少なくありません。リズムを体感することは音楽をする上で必要不可欠で切り離しては考えられません。
ピアノ曲の中でも舞踊曲のリズムなど、単純に3拍子というものだけでなく、民族舞踊の返拍子など足を動かすだけでなく踵を打ち合わせたり、空中でたたいたりびっくりするような動きをするものも少なくありません。
実際に踊りを体感すれば演奏が生き生きと躍動感あふれるものになるのは想像しやすいと思います。
リズムといっても幅広く新しい発見が増えるたびに音楽の幅も広がっていくでしょう。
高齢者の方々の集まりでもリトミックを取り入れて動ける範囲でリズムを体感して頂くととても楽しそうに見受けられます。
円形に座って童心に帰り懐かしい童謡を歌いながら手遊びをしている感覚でリズム体操をしたりしていると、「ついていけないわ」と言いつつ何度かやっているうちにリズムにのって歌い動いている様子はとても嬉しくなります。
幼児向けのリトミックをベースに、曲をお年寄りに馴染みのあるものに変えてリズム体操や曲に合わせて簡単な踊りをしたりもしています。
リトミックを幼児期から体験することはもちろんですが、どんな年齢でもリトミックを導入して楽しい経験をしていただきたいですね!
(音楽講師による音楽コラムシリーズ )
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